ゼルダの伝説 コンサート2018はヤバい【感想】

ゼルダの伝説 コンサート 2018』大阪公演 夜の部を観てきました。

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ゼルダの伝説 コンサート 2018 | THE LEGEND OF ZELDA: CONCERT 2018

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軽い感想(ネタバレは薄め)

ゼルダの伝説の単独コンサートはこれが4回目。自分はゼルダ25周年コンサート」スカイウォードソードの期間限定版CDで、「ムジュラ3D 発売記念コンサート」はニコ生で、「30周年記念コンサート」はCDでと聴いてきてはいたのですが、実際に会場まで観に行ったのは今回が初めてなのでした。

 

何度かオーケストラ自体は聴いたことがあるとは言え、今回は新作「ブレス オブ ザ ワイルド」(以下BotWで表記)を始めとした新規メドレーが半分以上を占めていたことと、過去メドレーにも多くアレンジが入っていること。そして改めてオーケストラを生で聴くことの感動がありました。

 

勿論、前観に行った『星のカービィ25周年記念オーケストラコンサート』と『スーパーマリオ オーケストラコンサート』も良い物でしたが、ゼルダ曲が持つ壮大さとオーケストラの相性が抜群な事もあって格別でした。演奏のその迫力に飲まれてしまいそうなほど。

 

 

ちなみに!最終公演の12月14日(金)は19時からニコニコ生放送で生中継があるみたいです。有料番組ですがたったの2500円流石に生で観るのに比べると劣ると思いますが、来年の1月14日まではタイムシフト視聴し放題みたいです。

平成最後のゼルダコンサート。クリスマスもお正月もゼルコン。2500円でこのオーケストラを骨の髄まで堪能しまくりませんか?(ステマ)

 

この先は曲名やらサプライズやら感想やら日記やらも、ネタバレ盛り沢山で書いていきます。これからの公演を見ようと思ってる人は要注意を!

 

 

 

会場周辺巡り

実は自分はチケット抽選は外れたのですが、マスターシート(一番値段がお高い席)を2枚当てたお友達がいたので一緒に行くことにしたのでした。カービィオーケストラの時、会場に遅く行ってパンフレットが買えなかった悲しみを二度と背負わないよう、待ち合わせは12時頃に。自分は13時に到着し、いざ出発!

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…14時頃にはオリックス劇場に到着。丁度昼の部の最中で、物販に並んでいる人は少なめでした。なので、とりあえず一番欲しかったパンフレットのみを購入。

パンフレットは2500円となかなかいいお値段。中身は指揮者・開発者のインタビュー、楽器の解説、演奏曲の紹介に加え、64ゼルダのオカリナ曲の楽譜まで載っており豪華な内容でした。冊子も高級感があり濃密なこの1冊。

他に何か欲しくなれば後で買おうと思いつつ、時間があるので周りを回ってみることに。

 

幸せのパンケーキ食レポ

オリックス劇場からしばらく北へ、元町駅を越えた先にちょこんと佇む『幸せのパンケーキ 本町店』でスイーツ女子としてのひと時を過ごすことに。自分は店名と同じ「幸せのパンケーキ」を注文。想像よりも大きめのパンケーキが3つ並んで少々困惑しましたが、別腹で全て美味しく頂きました。

上のホイップバター?とカラメルソースを上品に絡めお口に運ぶと、まず感じられたのがそのふわっふわぷり。そして甘いけど甘すぎない慎ましい味わい。幸せのパンケーキの名に偽りは無かった。

 

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↑ 奥に薄っすら写ってるのは「バナナホイップパンケーキチョコソース添え」。パンケーキとバナナ丸ごと1本に、ホイップとチョコがふんだんに使用された一品で強いスゥイーツ力を感じました。自分もチョコソースだけ貰いましたが、こちらは結構しっとりな味わい。

ここで優雅に寛ぎたいところでしたが、それ程店が広くないのと待っているお方が沢山おられたことから華麗に退散しました。ちなみにこのお店、12/3に別店舗に統合されてしまうのだとか。

 

……

 

その後うろうろしていたら、何だかんだ時間が経ってしまってたので会場まで引き返すことに。 

ゼルコン会場内へ

開演は17時なのでその少し前に到着。この時点で物販の列は会場前の公園にまで伸びており、先にパンフレット買って良かったと思うのでした……。

マスターシートの人だけ入場時に特典グッズがもらえます。妙に黒い箱の中に入っているのはオルゴールとピンバッジ。そして席はマスターシートを買ったおかげか1階の前の方の中央席の後ろ辺り。これ、本当に運が良かったです。演者の人達が近く近すぎずの距離で、演奏も観やすい場所という。

 

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会場内にも謎の行列がありましたが、これはムジュラの仮面の「ゾーラ族のギター」の展示の列。 海外のNintendo Power Magazineの読者プレゼント用として作られた物らしいです。す、凄い見た目……。

 

17時~ 開演

ここからは開演後のお話!

 

オーケストラは日本センチュリー交響楽団。指揮者は今回も「竹本泰蔵」さん。映像付きコンサートと言えばこの人、ですね。竹本さんの指揮も楽しみの一つではあるのですが、座った席が中央であったが故に前の人で見えなかったです。これも低身長の定めか…。

MCはスカイウォードソードとBotWの、ゼルダの声優をしている『嶋村侑』さん。素の声が既にゼルダ。言動の数々がどことなく和む方でした。

第1部

ブレス オブ ザ ワイルド より「メインテーマ」


ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド 1st トレーラー

 

『……目を覚まして……』

既に懐かしさすら感じてしまう新作のメインテーマ。映像と合わさって、ゆっくりと壮大なコンサートの始まりを意識させてくれました。

1stトレーラーが公開されたのって、もう2年半も前なんですね…。

ブレス オブ ザ ワイルド メドレー -ハイラルの台地-

#1 馬宿

#2 カカリコ村

#3 襲歩(昼)

#4 ハテノ村

#5 コログの森

#6 イチカラ

 

BotWを遊んでいるかのような穏やかさ。カカリコ村の和な雰囲気とか、襲歩のピアノとかオーケストラでも再現されてて良かったです。エノキダが結婚!?

ゼルダ姫のテーマ

これはまあ定番というか。穏やかな曲が続きますね。

組曲オカリナメロディー2018

時オカ、ムジュラでのオカリナ曲が色々と。今回はオカリナ奏者のソロからオーケストラが続くという、ゲーム内と同じような流れになっていました。本物のオカリナが入るだけで大分印象変わりますねー。

ボス戦闘曲メドレー2018

#1 ボス戦闘 - ムジュラの仮面

#2 中ボス - 風のタクト

#3 ボス戦 その1 (後半) - トワイライトプリンセス

#4 ギラヒム - スカイウォードソード

#5 ボス戦(モルドガットダ・イルオーマ) - スカイウォードソード

 

毎度お馴染みボス曲メドレー…と思わせつつ、編曲が以前と全く別物になっています。これが地味に自分の好みを刺してくる選曲。全部好きすぎてもう何も言えません。

 

MCの方がギラヒム「さん」と呼んでいたのが地味な面白ポイントでした。

神々のトライフォース2&3銃士メドレー

#1 ユガ戦-ハイラル

#2 マザーマイマイのテーマ

#3 ヒルダ姫の登場

#4 ロウラル城

#5 水源エリア

#6 大ボス戦

#7 タイトル(3銃士)

 

30周年記念コンサートと同じく、3DS二作品のメドレー。良曲揃いなんですけど、自分まだ神トラ2遊んでないのですよね。

でもロウラル城は好きです。フルオーケストラで高まるクライマックス感。

ブレス オブ ザ ワイルド 英傑メドレー

#1 再会 ミファー

#2 ミファーとシド

#3 再会 ダルケル

#4 豪傑 ダルケル

#5 再会 ウルボザ

#6 華麗なるウルボザ

#7 再会 リーバル

#8 孤高の戦士 リーバル

#9 聖なる姫と五人の英傑

 

あ、これはヤバいやつ…切ないミファーちゃんから始まり、リーバルがかっこよくトリを飾る4英傑メドレー。この4人の映像と演奏が改めて映し出されるのはなかなかしんどい物がありました。今回の公演で一番好きだったメドレー。

 

再会 ダルケル」の力強い始まり方から一気に切ないピアノのメロディに移り変わっていくのが大好きなのですが、これ分かってくれる人いませんか?ダルケルの人物像を表現していると共に、死んでしまっている事がより伝わってくるこの虚しさ。コンサートでもこのギャップが表現されていて最高でした。(140文字)

第2部

夢のみる島メドレー

#1 セイレーンの楽器

#2 メーベの村

#3 フィールド

#4 ふしぎの森

#5 家の中

#6 タルタル山脈

#7 聖なるタマゴ ボス対決

#8 かぜのさかな(エンディングバージョン)

 


ゼルダの伝説 夢をみる島DX プレイ映像

 

夢島は初ですかね、ゲームの始まりからエンディングまで流れる贅沢なメドレーでした。

夢島はGB音源だからか耳に残る曲が多いですし、夢が覚めるシーンの衝撃もあって印象に残ってるゲームですね。去年ちゃんと原作遊んでおいて良かった。スクリーンの映像は真EDバージョンでした。

ブレス オブ ザ ワイルド カッシーワメドレー

#1 カッシーワのテーマ

#2 カッシーワのテーマ(勇者の詩ver.)

#3 英傑たちの詩

 

アコーディオンが17kgあるという事や、ボタン式だという解説に気を取られ肝心の演奏を覚えてないという……(すみません)。ニコ生版ではちゃんと聴こう。

競馬

競馬。エポナのミニゲームで流れるノリノリな曲ですね。

途中からは観客も手拍子で参加する場面が。ここだけ他の演目と比べるとかなり異質というか、愉快な雰囲気が漂っていました。

ゼルダの伝説 ~ハープの調べ~

#1 大妖精の泉

#2 シークのテーマ

#3 女神の唄

 

今度はハープをメインとしたメドレー。『大妖精の泉』ではスクリーンにケバい大妖精が映し出されていたことから、ハープ奏者の方に目を向けていた方が多いのではないでしょうか。

演奏前にハープの紹介があったのですが、音域は足元のペダルを使って急いで変えているのだとか。全然そんな風に見えないのに……。

 

演奏後、『スカイウォードソードがSwitchで出ないかなぁ…』とひっそり呟くゼルダ姫。

 

 

ここで次の曲へ移る前にスペシャルゲスト。ゼルダの伝説シリーズのプロデューサーとしてお馴染み『青沼英二』さん!席が良い席なだけに近い場所でひげのおじさんを鑑賞、髭もっさもさでした。

噂によると22日の東京公演とこの日の昼公演は青沼さんでは無く、BotWディレクターの『藤林秀麿』さんが登壇されていたみたいです。ガノン戦の企画書のお披露目があったのだとか。

 

登場早々に『スカイウォードソードのSwitch版が欲しいという話はいいんですか?』という感じの話をサラッと漏らす青沼さん。が、それ以上については触れられずに次の曲の制作秘話について。いいんですか?

 

【開発秘話(要約)】

BotWの最終決戦はシリーズ初の弓矢で戦う物。実はリンクの基本アクションに弓矢が組み込まれているのは初で、どうせならもっと弓を活かせる物を作ろうと話し合って最終戦も弓矢で戦うことにした。

またこの決戦はリンクだけでなくゼルダ姫も協力して戦っているため、曲の一部に彼女を感じさせるメロディが入っている。

 

ちなみに初公開トレーラー時のガーディアンに弓矢を撃つリンク。この時のリンクは「やってやった!」と言っているかのようなドヤ顔をしていたが、動画公開の直前にどうとも言えないような表情に変えてもらった。今作のリンクは記憶を無くしているため、何故戦ってるのかも分からないという心境を表現した。


ゼルダの伝説 最新作 Developer Story

これの3:00からの映像の事です。

ブレス オブ ザ ワイルド -決戦-

#1 ハイラル

#2 厄災ガノン出現

#3 発動!英傑の力

#4 厄災ガノン戦・第一形態

#5 厄災ガノン戦・第二形態

#6 魔獣ガノン出現

#7 魔獣ガノン

#8 エピローグ

 

ガノン討伐までの一連の流れがこの演奏の中に。ガノンの形態変化までキッチリ表現されていて没入感が高いのなんの!

ゼルコンを観に来てる人はBotWクリアしてる人が大半だとは思うのですが、思いっきりネタバレでしたね。でもオーケストラ映えする曲ばかりで聴き応え抜群。合唱の迫力も凄かった。

ゼルダの伝説 メインテーマ

#1 タイトル

#2 地上

#3 タイトル

#4 表の地上

 

今日、メインテーマの生演奏が聴けたという事実に感謝するしかない……。

 

オーケストラの最後はいつもこのメインテーマなのですが、今回は「オカリナ・ハープ・アコーディオン」の楽器3種が取り入れられたものになっていました。必聴。

アンコール1 近藤さんのピアノソロ

#1 タイトル - 時のオカリナ

#2 コッコゲーム

#3 町長の家会議室

#4 メインテーマ - ゼルダの伝説

 

ここでもう一人のスペシャルゲスト。マリオやゼルダシリーズの作曲家である『近藤浩司』さん!あの有名なメインテーマを作った人ですね。なんと近藤さん直々にピアノを演奏するのだとか。

時オカタイトルの優雅な演奏から一変、忙しないミニゲーム曲に、威圧感ある会議室の曲。何なんでしょう、この濃い選曲。

 

しかしこの大舞台でソロピアノを披露するとは、流石大物!という感じですね。見た目は穏やかそうな方でしたが。

 

アンコール2 Nintendo Switch Presentation 2017 Trailer BGM

これがホントの最後。アンコールって言ってもガノン戦もメインテーマもやったじゃんね?と思っていたら…


ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド 3rd トレーラー

 

冒頭で映し出される青い海で3rdトレーラーだと気づく……。

トレーラーのBGMを再現するかのように生演奏が始まり、圧倒されるがままにゼルダコンサートは閉幕。最後は青沼さんがお手手振ってくれてました。

 

以上でおしまいです。今までのゼルダオーケストラに行ったこと無いのが惜しくなるくらい良い演奏でした……。今度の東京公演はニコ生版で見るとして、ゼルコン5回目があるのならばまた行ってみたいですね。

 

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↑マスターシート特典のオルゴールとピンズ。「ゼルダ姫のテーマ」が流れます。

 

おまけ:ゼルダの伝説サウンド 参考資料

ゼルダサウンドについてのインタビュー記事などを、把握している範囲でまとめてみました。

 

・「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」発売記念インタビュー 第4回「ゼルダの伝説篇」 | トピックス | Nintendo

https://topics.nintendo.co.jp/c/article/4c71577f-9ca2-11e6-9aaf-063b7ac45a6d.html

初代ゼルダのオープニング曲が出来た経緯について。

 

・音にかける職人たち クリエイター インタビュー(任天堂ゲームサウンドのすべて Part2)

https://www.nintendo.co.jp/nom/0106/koukaon/interv/index.html

サウンドの作り方、64ゼルダの効果音の数など。

 

・2.ゼルダと音の世界 〜サウンドチームインタビュー〜

https://www.nintendo.co.jp/nom/0301/sound/index.html

風のタクトサウンドについて色々。

 

任天堂近藤浩治氏、「マリオ」、「ゼルダ」のサウンドを語る。インタラクティブゲーム音楽を作る多彩な手法

https://game.watch.impress.co.jp/docs/20070308/kondo.htm

GDC2007、マリオとゼルダサウンドについて。

 

社長が訊くゼルダの伝説 スカイウォードソード」第6,8回

https://www.nintendo.co.jp/wii/interview/souj/vol6/index5.html

https://www.nintendo.co.jp/wii/interview/souj/vol8/index.html

25周年コンサートについて触れられています。

 

社長が訊くゼルダの伝説 時のオカリナ 3Dサウンド

https://www.nintendo.co.jp/3ds/interview/aqej/vol1/index.html

https://www.nintendo.co.jp/3ds/interview/aqej/vol5/index7.html

時オカ64・3D版のサウンドについて色々。

 

・BLOG | ゼルダの伝説ポータル | Nintendo 

https://www.nintendo.co.jp/character/zelda/blog/index.html

BotWの開発秘話が所々あります。

 

・『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』祠の解法は3つ以上!? DLC&新作も聞く、アタリマエを超えた驚異の作品作りに迫る開発者インタビュー【後編】(1/2) - ファミ通.com

https://www.famitsu.com/news/201704/21130695.html

BotW内でのサウンドの扱われ方、裏話など。

 

・「ゼルダの伝説 BotW」、ハイラルの実在感を高めるためのサウンドデザイン - ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

https://jp.ign.com/the-legend-of-zelda-hd/16975/news/botw

CEDEC2017、BotWのサウンドの鳴らし方について細かい部分まで。

 


THE MAKING OF ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド [オープンエア]

【5:57~9:20】BotWのフィールド曲、曲の作り、効果音、昼夜の変化について

 


THE MAKING OF ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド [ストーリー/キャラクター]

【7:12~7:46】ボコブリンの角笛について

 

サウンドの仕事 楽曲制作 | サウンド系 | 職種紹介|Nintendo

https://www.nintendo.co.jp/jobs/introduction/sound/work02.html

BotWの楽曲の作り方、インタラクティブミュージックについて。

 

【非公式】

ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドのサントラを買う人が知らないゼルダBGMの裏側|じーくどらむす|note

https://note.mu/geekdrums/n/naeac6465b1a5

ゼルダシリーズインタラクティブミュージックについて、かなり細かく説明されています。