RTA in Japan Summer 2022に「ごく普通の鹿のゲーム」で出場しました

www.youtube.com

 

皆さん、鹿の個体数が年々増加しているのはご存じでしょうか?

奈良にしか居ないと思われがちな鹿ですがその生息地域は広く、また鹿による被害、交通事故が起こる事も多々あります。
もはや鹿を知らずして現代を生きるのは難しい。だからこそ「ごく普通の鹿のゲーム Deeeer Simulator」をやり込んで普通の鹿に対する知識を深めていく事が大事なのかもしれませんね……。

 

store.steampowered.com

 


 

そして鹿のゲームをやり込んだ結果……。

 

先日8/13(土)に「ごく普通の鹿のゲーム Deeeer Simulator」でRTA in Japanに出場させて頂きました。

自分自身はRTAに関しては初心者で誇れる事は無いのですが、RTAを始めてからRiJ出場に至るまでの流れ、また実際出場して思った事を記載しようと思います。

 

RTA→応募の経緯

今年の1/1にこの鹿のゲームでRTAに初挑戦しました。知り合いのNore139さんが既に走られていた為に情報共有がしやすかった事が参入の主な理由です。
すぐ後にこれまた知り合いであるmuneyuuさんも鹿RTAに参戦。以後はこの3人がTOP3を張ることになります。

 

殴り加速を応用した慣性保存加速の発見(発見者自分)。muneyuuさんとNoreさんによるルート改善が行われていきます。

 

そんな中第32回RTA BootCampに走者Nore139、解説ふるくしの組み合わせで出場。イベントを通じて鹿の持つインパクト、ポテンシャルを再認識する事になります。

www.youtube.com

当選後、出場までにやった事

時は流れ6月下旬、世界TOP3の並走として応募した鹿が当選します

しかし完全に知り合い3人で応募した為に解説者が不足。解説請負をしていたぼぶそんさんに依頼をします。
なお展開が激しいゲームの併走なので、このゲームに詳しい人であっても解説するのが難しい事は危惧していました。なので解説慣れしている方にお任せしたのは正解だったと思います。

 

ここから以前より軽く触れていた鹿のゲームの解析をより進める事に。これによって少しのタイム短縮に繋げると同時に「乱数お祈りゲーである」という確証を強める事になります。

  • 巨大化戦のロジックの調査。また初手のスキップ技の猶予が1フレームである事も判明。
    →ゲージのチャージにかかる時間は4秒で敵の攻撃周期は5秒ごとで固定。
    自分から攻撃を仕掛けると敵は0.5秒後に反撃し、反撃の成功確率は(120-残りHP)%。
    ゲームの初回起動後の最初の一撃のみはこちらから攻撃をする必要があるが、ここで反撃される可能性は前述の通り(120-100)で20%でありこれを引くと5秒のロス。なおフレーム技を決めればスキップ可能。

  • 鹿災害レベルの上昇値が「壊した物の耐久値+0.3」である事。つまり耐久値の高い物より小さい物を多く壊す方が僅かに効率が良い。
    →つまり耐久値2の建物を壊した時の上昇値が2.3、耐久値1の車を2つ壊した時の上昇値が2.6となるので0.3の差が出る。バイクだけは例外として耐久値が1なのに初期HPが半分となっているので短いキルタイムで災害レベルを稼ぐ事が可能。

  • 武器ドロップ、ボス敵の行動内容は全パターンからランダムに抽選である。
    →例えば現代はラビットガンを除く銃3種+手榴弾+刀からランダムなので1/5で均等に20%ずつ。
    未来編はラビットガンを除く装備品13種+刀からランダムなので1/14で約7.142%ずつでドロップします。結構渋い。

など。

 

また急ごしらえではありますが並走者向けに鹿RTAの練習用MODを作成して共有。物の耐久値の可視化・シーン毎にタイマーありで区間練習が出来る機能などを備えました。

 

youtu.be

 

もし使いたいという方がいれば以下からダウンロードして下さい。

ShikaPractice_v1.1.2.zip - Google ドライブ

 

解析・MOD作成と言うと大層に聞こえるかもしれないですが、(未対策の)Unity製のPCゲームならば簡単に出来ます。興味ある方はGoogle検索とかして下さい。

 

 

 

そうこうしている内に当日のスケジュールが発表。明らかに前後のゲームがおかしいユニークゲームゾーンに入れられている事をここで察します。

イベント出場

今回のRiJはオフライン開催。走者3人が約束の地(note place)にて集います。
台風が直撃してたので天気は最悪でした。併走じゃなければオンライン参加にしてたかもしれない。

 

「PCゲーの3人並走である」という点を踏まえて会場に到着してから速やかに控え室にてセットアップ。PCは運営側で用意された物を使うので、ゲームのインストール・キーコンフィグはその場で行う必要がありました。
運営のCmaさんとボランティアのSuper Sato Sanさんにかなりサポートして貰いました。本当にありがとうございます。

 

少し後に走者・解説を含めての最終打ち合わせを済ませ、「アンシャントロマン」のRTAを見ながら出番を待ちました。同時にあの有名なオープニングムービーを飛ばさず再生している事を確認したので、キャラエディットではあのおじさんを作る事にしました。

 

その後控室に移動し「Miner Ultra Adventures Director’s Cut」が始まるのを横目に本番に向けての準備。PC3台(内1つはデスクトップ)を持っていく事もありやや不安でしたが無事本番が始まります。

 

youtu.be

結果としては順当にmuneyuuさんが1位、Nore139さんが2位、ふるくしが3位として終える事になりました。

後に聞いたところによるとTwitchの同接は67000人ほどいたそうです。本番中は気にする余裕が無かったですが盛り上がって良かった。

 

自分の走りとしてはなんか最初もたついてるのと未来の最初ももたついてるのと、ボス戦で死ぬのをやらかした事以外はまあ悪くない位です。ラスボス戦でやや厄介な攻撃パターンを引いたものの冷静に対処したのは偉い。死んだら最初からやり直しなので会場が冷え冷えになっていた事でしょう。

 

なお鹿キングの8:58という記録ですが9分切りは実力と運が合わさっていないと達成できないのでかなり凄いです。

参考までに「最初の車4つで手榴弾がドロップする確率が約59.04%」*「未来の自分戦で初手刀を引く確率が25%」*「巨大化戦で初手ガードされない確率が80%」=約11.8%を本番一発で引いています。
当然ながらその上でスムーズに走れないと達成できない記録です。素晴らしい。

 

と、この通り鹿キングの異常さが際立ちますがNoreさんのタイムも十分早いです。当日は落ち着いていたようですし過去イベントでの経験が活きた感じでしょうか……。

 

 

その後は無敵時間さんに走者&解説含めた4人の記念撮影をして貰った後しばらくのんびり。あのドルアーガの塔までを見届けてから会場を後にしました。

反省点

直前の準備に手間取る

アンシャントロマン終了~Miner Ultra Adventuresの開始前ぐらいに控室に移動してセットアップしたPCの準備を始めました。

他の2人は割とスムーズに準備を終えていたのですが自分はセットアップしたPCの種類を忘れる、使うPCの充電が無かった為に電源ケーブルを探してもらう……など本番直前まであたふたする事になってしまいました

幸いにもスタッフ・ボランティアの方々の協力があり事なきを得たのですが、進行に影響が出ない様に、また落ち着いて本番に臨めるように早めに準備をすべきだったと思います。

準備不足

鹿走者の中で恐らく唯一なのですが、自分は左手にコントローラー、右手にマウスを持つという操作方法を取っています。

 

理由はキャラ移動にはスティック、カメラ操作にはマウスを使いたいからです。これは好みの問題なので全然コントローラー操作でも良いです。
故にコントローラーとマウスは両方持参かつキーコンフィグが必要なのですが、マウスの操作感度の調整が必要なのを失念したまま本番に入ってしまいました。事前に操作感の確認をちゃんと取っていれば気付いていたはずなので詰めが甘かったです。

 

そもそも自分が使用しているエレコムのマウスアシスタント5はプロファイルの書き出しが出来るのでそれを使えば良かったなと思う次第です。馬鹿正直に一から設定してた。

最後に

なんやかんやありましたが無事本番を終える事が出来ました。
いざ行ってみると他の走者の走りを見て一緒に盛り上がったり、今回初めてオフで会う人との交流が出来て本当に楽しかったです。オフラインイベントならではの恩恵ですね。

 

今後の活動については特に考えてないですが、何かしら他のRTAを走る事になれば次回以降のイベント参加も視野に入れていこうかなと思います。それでは~。